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【キーボード配列】Dvorak配列のススメ

 おそらく多くの方が、そもそもキーボードの配列を気にしたことなんてないのではないでしょうか? いわゆるごくごくノーマルな配列をTABキーの右のQから読んでいって「QWERTY」なんて呼んだりするんですが、世の中には色々なキー配列があるんですね。

 その中で今回取り上げるのが「Dvorak配列」です。

 この配列は意外と歴史が古く、1930年台に教育心理学者のオーガスト・ドヴォラック氏によって考案されたそうです。結構昔からある配列なんですね。

 

 まえがきは置いておいて、どんな配列なのかを見てみましょう。

 

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 このような配列となっています。(ちなみにUSキーボードのものとなってます。)

 大きな特徴としては、

 

  • 左手のホームポジションに母音が全て存在する。
  • 頻出する文字ほどホームポジション近くに配列されている。
  • 頻度の高い子音を右手のポジションに配置し、左右交互打鍵になるよう配列されている。

 

が挙げられます。

 

 そもそもQWERTY配列自体が、タイプライターの機構的な都合で決められた配列なので、入力の効率や自然な運指を考慮されたものでないんですね。

 なんでも、隣り合うキーが素早く打つと中のアーム同士がぶつかってしまって都合が悪かったので、よく出てくる綴りの組み合わせほど離れた場所に置かれる・・・と言う事になったようです。

 そう言う経緯があるため、打っていて気持ちよく打てないと言うか、運指に無理があるなあと感じるのです。

 それに対してDvorak配列だと、よく打つ文字ほどホームポジションか、その近くに配列されているので、ホームポジションから大きく動かすことなく楽に文字が打てるのです。

 さらに加えて、母音がすべて左手のホームポジションにあり、しかもよく使う子音自体が右手中心に配置されているので、多くの単語を右手→左手→右手→左手と言うように交互打鍵できるのも楽に打てるポイントかと思います。

 

 と言う訳で、大きくホームポジションを動かすことなくリズミカルな交互打鍵できる素晴らしいDvorak配列ではありますが、もちろんデメリットもあります。

 

Dvorak配列のデメリット

 

  • QWERTYから移行するのには習得コストが掛かる。
  • OS側でキー配列を変更すれば済むけれどDvorak配列のキーボードがほぼ無い。
  • ショートカットキーの位置が変わってしまってやりにくい。
  • 日本語をローマ字で打つ時、ローマ字テーブルをカスタマイズしないと実用性に乏しい。

 

等があります。

 移行するのにはある程度の労力がいるのはしかたないにしても、Dvorak配列をキーボード単体で実現しているキーボードがほぼ選べないのが場合によっては厳しいですね。

 と言うのも・・・ゲーム機などに繋ぐ場合だと、ゲーム機側ではキー配列の変更が出来ない場合が多いんですね。

 昔、WiiUドラクエXをやってたんですが、チャット時にキーボードをタイプするときに無理やりQWERTY配列を強制されて思うように打てなかった苦い経験があるんですよ(^_^;)

 結局、ドラクエXのためにQWERTYも併用して使ってたんですが、QWERTYの感覚も戻ってきたのを期にQWERTYに戻ってしまいました。(昔は普通にQWERTYで打ってました)

 

 そんな訳で再びQWERTYに戻ってしまった私ですが、今月からまたDvorakに戻しました。と言うより、どっちでも同じ感覚で打てるように併用していこうと思って再びDvorak配列でも打っていこう・・・と言うつもりでいますが・・・上手く行きますやら?

 

 さて、ショートカットキーの位置が変わってしまうのは多用する人には地味に痛いメリットですよね。特に痛いのはCONTROL(Command)+Vのペーストがうっかり間違えると左隣のWを押してしまってウインドウを閉じてしまうと言うアクシデントがあるので要注意です。

 アプリなら保存する旨のダイアログのところで止まってくれるのでいいんですが、こう言うブログとかの記事をブラウザ上で書いていても一瞬で閉じちゃいますからね(^_^;)

 

 ショートカットキーに関しては救済策はあり、キー配列変更アプリ側で、特殊キーを押す時だけQWERTYに戻すと言うオプションを設定できる場合が多いのでそれほど気にする必要もないかもしれません。

 私はMac環境ですが、Karabinerでショートカットを打つ時だけQWERTYになるようにしています。

 

 やはり、一番困るのはローマ字テーブルを変更しないと、日本語入力に関してはかなり不便ということでしょうか?

 

 特に、「き」「け」や、「きゃ」「きゅ」「きょ」等の拗音を打つ時のキーの位置がしっくりこないんですね。

 

カ行を打つ時に使う「K」が、左手の下段と言う打ちにくい場所にあるので、カ行を打つ時に打ちやすい位置にある「C」キーを使うんですが、「ci」は「し」に、「ce」は「せ」になってしまうので不便です。

 

 また、拗音の時に使う「Y」も、左手の上段の人差し指を伸ばした位置にあるので、こちらも打ちにくい場所にありますし、Yの次は母音を打つので、多くの人にとって利き手ではない左手で2文字連続で打たなければならない・・・と言う事象が発生します。

 

 そんな訳で、その不便さはローマ字テーブルを変更すことで解決していきます。

 この辺は使う人にとってやりやすいようにカスタマイズするのが良いのでしょうが、私の場合の例を紹介しておきます。

 

き → ci

け → ce

きゃ、きゅ、きょ → cna、cnu、cno

ぎゃ、ぎゅ、ぎょ → gna、gnu、gno

りゃ、りゅ、りょ → rha、rhu、rho

にゃ、にゅ、にょ → nha,nhu、nho

 

と言うようにローマ字テーブルを変更してあげるだけでかなり日本語(ローマ字変換)でも打ちやすくなります。

 日本語の子音→母音の組み合わせですので、気持ち良い左右打鍵を楽しめます。

 

 この場合のデメリットとして、タイピングソフトで練習が出来ないことでしょうか。

 上記のような変則なローマ字テーブルで打っていてもミスとしてハネられることが多いんですね。ですのでDvorak配列でやっても案外スコアが伸びません。特に「き」「け」の打ち間違えが多くなっちゃって、ミス回数は増えるわ、時間もどんどんカウントされるしでホント相性悪いですw

 

 さて、導入にあたって色々難儀もあるDvorak配列ですが、ホームポジションから大きく手を動かすことなく、左右交互にスムーズに打てる魅力はQWERTYでは味わえない魅力だと思いますので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

(追記)

 

 実は、現在は親指シフトの練習を行っていて、DvorakQWERTYは併用しつつの環境なので3つの配列を併用している状況となっています。

 親指シフトは練習なのでまだ併用と言うには心もとないんですが、配列はほぼ覚えたので、これからは使用機会を増やしていって更に磨きを掛ける・・・と言う予定ではいます。

 

 一応私の使い分けとしては、

 

メインPC(Mac) → Dvorak配列 ときどき 親指シフト

ゲームPC(Windows)、Chromebook → QWERTY配列、練習で親指シフト

会社PC → 親指シフト

 

と言う感じで行きたいと思っています。

 

 親指シフトに関しては、DvorakともQWERTYとも全く違う系統の配列なので、混同は今のところは無いんですが、同じアルファベット系のDvorakQWERTYは近いキーだと結構混同しちゃう現象が起きてます(^_^;)